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立っているだけではない交通誘導員が気を付けていること

1. 周囲確認(死角の排除と動線予測)

「空間」の三次元的把握

地上(歩行者・自転車・一般車両)だけでなく、頭上(クレーン車のブーム、電線、樹木、足場の干渉)や、足元(側溝のグレーチング、路面の凍結・ぬかるみ)まで立体的に捉えます。

視野の広げ方(点から面への意識)

一台の車両だけに注目する「トンネル視野」を避け、常に首や視線を動かして周辺全体の動きをスキャンします。特に、見通しの悪い交差点やカーブの手前では、死角から突発的に現れる自転車や二輪車を想定した「予測位置」に視線を置きます。

バック誘導時の死角対策

工業車両やミキサー車などのバック誘導時は、ドライバーから死角になるエリアが広がるため、誘導員自身が運転手の「目」となり、巻き込みや接触のリスクがないかを徹底的に確認してから誘導を開始します。

2. 連絡徹底(情報の正確性とタイミング)

「5W1H」の簡潔な伝達

無線通話時は、誰が・どこで・何を・どうするのかを端的に伝えます(例:「〇〇側、大型車1台入場します、どうぞ」)。ダラダラとした喋りは他の無線交信の妨げになるため厳禁です。

復唱・受領確認(フィードバック)の義務化

指示を出した側は、相手がそれを確実に聞き取り理解したか(復唱や返答)を確認します。片側交互通行の「最終車両の通過確認」などでは、お互いの無線や合図によるクロスチェック(指さし呼称含む)で「思い込みの勘違い」を完全になくします。

変化の即時共有

現場で予定外の事態(急な迂回車の発生、近隣住民からのクレーム、突発的な道路陥没など)が起きた際は、序列やマニュアルに則り、瞬時に責任者や相方の警備員へ共有して現場全体の対応を統一します。

3. 目視による確実な確認(五感とアイコンタクト)

耳(警笛)頼みからの脱却

高齢者やイヤホン装着中の歩行者は、警笛や声が聞こえていないケースが多々あります。「音がしたから大丈夫」ではなく、「相手がこちらを見て減速・停止したか」を目視で確認するまで油断しません。

ドライバーとの「アイコンタクト」

誘導棒を振るだけでなく、可能であればドライバーの顔や目を見据え、自分の合図を認識していることを確かめます。ドライバーがよそ見をしていないか、スマホを見ていないかを察知するのも目視の重要な役割です。

夜間・悪天候時の目視の補強

夜間や雨天時は視界が極端に悪くなるため、高視認性安全服や発光式誘導棒を正しく使い、自分の位置を相手に知らせると同時に、相手の動き(ライトの向きやタイヤの向き)をより慎重に目で追う必要があります。

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